2019/07/06

PENTACON six TLと深川川の堰

 やはり深川大橋から眺めた風景である。

家内は幼少のみぎり、堰はなかったそうだがあのあたりでよく泳いだそうだ。日本の学校の津津浦浦にプールができる前の話である。よくよく考えてみると、すべての学校にプールがあるというのもすごい話な気がしてくる。何種類かの鳥が結構いたが、残念ながら遠方であったこともあってきちんと写真には残せていない。すでに夕方だったので結構暗い中で撮ったのだけれど、あまりそういった感じは出ていない。絞りのミスかもしれない。

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僕はフィルムカメラを再開してとても楽しんでいるけれど、すべての人に向いた趣味だとも思わない。もちろん、新しくフィルムカメラを開始したり再開する人がいたら大歓迎するけれど、様々な弱点があることも間違いないと思う。人によって今どきフィルムカメラを使う理由は様々だろう。デジタルカメラと併用している人も多いと思う。魅力が様々なように欠点の捉え方も人によるのかもしれない。

一般論で語ることはできないしさほど一般論に意味はないとは思うけれど、僕の個人的な理由を語ることはできるだろうと思う。まず最大の理由は、フィルムカメラで撮った写真に惹かれて、自分でもそういった写真を撮ってみたいと思ったことが一番の理由だろう。カメラも、本格的にデジタルカメラをやるよりは開始の仕切りは低いと感じたことも大きい。維持費はフィルムカメラの方が大体的にかかるけれど。また、手軽に初められるのに、それなりに美しい写真を撮ることができるカメラがあった点も大きい。

今の現像の現実もフィルムをどこで買えばいいかもわからなかったわけだけれど、それでも当日、現像し出力してくれるDTP屋さんが田舎の割には比較的身近に存在した点も大きい。現在は、機材の故障の影響で当日出力が可能な所が身近になくなってしまったこともあって、通販主体になってしまっているけれど、最初の頃はすぐに結果を得られるという点は非常に大きかった。

そして、MINOLTA TC-1で撮影した写真の美しさに本当にしびれた。僕は適当に構図を決め、4つしかない絞りを決め、シャッターを押しただけなのに、その結果は僕の予測をはるかに越えるすばらしさだった。そして、CONTAX G1の世界に触れ、Perkeo IIで中判の魅力を知り、KONICA HEXARにのめり込み、KIEV 60からARAX-60、そしてPENTACON six TLに惚れ込んでいる。

写真という結果も大きいけれど、写真を撮るというプロセス、どのカメラとどのレンズの組み合わせか、どのフィルムを使うか、絞りは、シャッタースピードは、そういった手順、機械的なギミックを含めて楽しんでいる。そう失敗さえも。コマ被り、二重露出、フィルム切れ、途中での蓋の開放、そういった失敗さえも写真の魅力の一部となっている。そう、僕はフィルムカメラを、写真を愛しているのだ。

PENTACON six TL, Carl Zeiss Jena Flektogon 4/50mm, FUJIFILM PRO 160NS, 現像:桜カメラ

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