2019/11/10

PENTACON six TLと山陰道の陸橋

長門湯本の終点近い。

KONICA HEXARで何枚か撮った後、ふと見上げた風景を撮りたくなって撮っただけのものだ。下のラインは美祢線の線路である。考えてみると、仮の陸橋の誕生から陸橋の完成、仮の陸橋の撤去までを自転車で通過しながら見たことになる。山陰道の全線開通なんて僕が生きている間は無理だろうし、下関にまでだって怪しいものだと思う。

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なぜ、フィルムカメラで写真を撮るのかと何度目か自問したけれど、無論、明確な答えがあることではない。再び、フィルムカメラで写真を撮りだしてから2年弱になるけれど、ここまではまるとは正直思っていなかった。続いている一番の理由は、写真という結果のおもしろさからなのは間違いない。僕の場合は、意図して計算づくで撮るという感じではなくて、偶然とカメラに頼り切り、幸運をなるべく苦労せずに努力なしで待つというタイプである。そのため、自分で現像したりプリントしたりする気はない。全部を自分でコントロールすること自体があまり好きではないのだと思う。ブラックボックスがあるからこそ楽しいというわけだ。まあ、めんどくさがりの言い訳なんだろうけれど。

さらに、カメラの機械的な魅力も大きい。多くの場合金属でできたカメラという機械の材料を含めた造形、肌触り、機械的な動き、レンズの光、フィルムの差異、そういったことをいじったり、見たりすることが楽しい。ただし、生来のへそ曲がりでもあるので、クオリティーにはまったく無関係に著名なカメラにはいかない。ライカのレンジファインダー、ニコンやキヤノンやハッセルブラッドの一眼レフ、を使うといったことはないだろうと思う(おもに予算的な問題で)。

今後も続けて行くとは思うのだけれど、正直、写真の結果だけを求めるのなら、今だったらデジタルカメラの方が僕が望む結果により近い気はする。ただそれだと誰が撮っても同じ写真になるから、というわけではなくて、誰が撮っても近い写真にはなるかもしれないが、そのわずかな差が決定的過ぎて、なかなか自分で撮る気にはならないのだろうと思う。

ジュビロ磐田のJ2降格がほぼ決まりそうで何もやる気がしない、ってのは嘘で、艦これのクオータリーを黙々と潰している。

PENTACON six TL, ARSAT 80mm F2.8, f/11, 1/125sec., 2019/11/04 14:14, FUJIFILM PRO 160NS現像:桜カメラ

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