2020/05/18

PENTAX 67と白い家

何度か撮らせていただいた民家だ。

ちょっとおもしろみのない写真になってしまったけれどまあいい。55mmってことは35mm換算でいえば28mm相当ということで結構広角ということになる。遠近法的な消失点が見えないこともない写真になってしまった。こういったカチッとした写真ももちろん撮ることができるということで紹介する。

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1日雨だったのでダラダラ過ごした後、近所のスーパーマーケットで買い物。さすがに車を使った。CONTAX G1とBiogon 28mmを持ち歩いたが、特に何かを撮ったりはしなかった。

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僕が写真を撮る時は、なるべく劇的じゃないように撮ろうとしている。劇的な被写体があったりしてもまず撮らない。観光地を撮ることもあるけれど、むしろ、人の営みに興味があるといった風にごまかしてしまう。意図して劇的じゃないようにはしないけれど、劇的な状況はただ見るだけですますことが多い。むしろ、沈んだ色とか深い緑とかを好む。さらに、赤がちょっとだけ混じっていればなおいい。自然の中ではなかなかないことだけれど。

撮影後は、基本的に自分で現像せず、現像、スキャンしていただいたデータもまったくいじらない。水平も取らないし、トリミングもしないし、画像編集ソフトウェアでトーンカーブをいじったりもしない。そういった意味では、自分でスキャンしないのも、ネガの場合、最低、色調の反転をしないといけないからかもしれない。自分でやらず、加工しないことに明白な意図があるわけではない。ただ、めんどくさい、やりたくない、そして僕の好みではないというだけのことだ。僕の好きな写真にもそういった傾向はあるけれど、他者がやることにあれこれ言わないし、どうこう思うこともない。ただ、自分でやる気はまったくしないというだけのことだ。

なぜなのだろう。何度か考えたことはあるが、最大の理由はめんどくさい、ということにつきる。それと、僕はPhotoshop 1.0の頃から写真を加工したりしてきたので、自分がどれだけ未熟というか自分の嗜好とは違った結果しか出せないかということを散々経験してきた結果でもある。人に見せるために公開しているわけでもないという点も大きいかもしれない。僕はある程度、フィルムカメラで写真を撮ったという時点で満足しているのだと思う。より、自分の好みの写真になるということがあるとしても、あえて手を加えたいとは思わないというだけなんだろう。

PENTAX 67, SMC TAKUMAR 6X7 55mm F3.5, f/16, 1/250sec, 2020/05/01 14:51, FUJICOLOR PRO 400H, 現像:桜カメラ

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