2019/10/01

BESSA Iとさわやか海岸、対岸の黄波戸あたり

BESSA Iはなかなか撮るのに覚悟がいる。

まだまだ慣れていないこともあるし、手順が多いこともあって失敗の可能性が結構高い。1本のフィルムで2/3もきちんと撮れるということはないと思う。1本のフィルムで9枚しか撮ることができないので、なかなか覚悟がいる。描写は本当に凄いと思う。SNSなどで縮小された写真を観ているだけだと差異は特にないというか感じないとは思うのだけれど、フィルムや拡大可能な大きめなデータの写真を観ると本当にびっくりする。こういったカメラが1万円程度で買えてしまうのは、それだけフィルムカメラを使う人が減ったということだろう。

距離は大体の場合、∞でなんとかなる。人物を撮りたいとか屋内で撮りたいといったことをしさえしなければ。露出は測る方が全然いいとは思うけれど、今はスマートフォンのアプリでもそれなりにきちんと測ってくれるので、取り回しの手間を考えなければ特に困ることもない。一度測ってしまえば、急に日が陰ったり、暗所を撮るとかでもない限り気にする必要もないから、思っているほどめんどくさくはないかもしれない。程度の良いカメラの入手が少し大変というくらいだろうか。

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風景をぼけっと撮ることも好きだけれど、その風景に点のような人がいるだけでもまったく異なった写真になるのは、多くの人が一番興味があるのは人だから、ということなのだろう。それはおそらく進化の必要性によってそういった他の人に興味のある個体の方が生き残りやすかったということなのだろう。はるか昔には自然が驚異であることは当然のこととして、人が驚異となる可能性も高かったに違いない。田舎に住んでいるとなかなか、風景の中に人を入れることが難しい。観光地だと早朝とか深夜でないと人がいない写真を撮ることが難しいこととどちらがいいのかといえば一概には言えないだろうけれど、まあ、ある中で写真を撮っていくだけであることも確かなことだ。特に僕のように、意図せずに偶然に頼った写真を撮っているだけの人間には。

BESSA I, COLOR-SKOPAR 1:3.5/105,  1/100, f/11, 2019/09/11 14:21, FUJIFILM PRO160NS,  現像:桜カメラ

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